北区ではたらく社長のブログ

北区で働くごりらしゃちょーのブログです。

尊敬する人は誰ですか?僕はあのお二人です

 

こんにちは。

 

今日の記事は長文です。

お時間ある時にお読み頂ければうれしく思います

 

尊敬する人は誰ですか?に対して皆さまどのような回答をお持ちでしょうか。この点はやはり十人十色だと思いますし様々な感性のもと多様な答えが存在することと思います。

 

学生時代の恩師、友人、アルバイト先で出会った先輩、職場の上司や同僚、妻(又は夫)、パートナー、歴史上の偉人、などなど。沢山あるかと思います

 

最近、仕事でご一緒させて頂いている野田さんにこの話しを雑談の中でしたところ、野田さんの尊敬する人は「お母さん」との事でした。理由を尋ねると、自分含め3人姉妹を育ててくれたこと、いつもニコニコしているし、他人の悪口を絶対に言わないところ、との事でした

 

野田さん曰く、私のママは天使なんです!と元気いっぱいに応えていただき、とても素敵だなと思いました。

 

かくいう僕も、尊敬する人はもちろん沢山居るのですが、誰を尊敬していますか?に対して即答で出るのはやっぱりこのお二人なんですよね。

 

井深大氏、盛田昭夫

 

このお話しをするには、時を戻さなければいけません。あの頃に時を戻します、1946年の東京へ…

 

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1946年(昭和21年)、東京大空襲の日から僅か数ヶ月後、ある会社が創業されました。

その会社名は「東京通信工業株式会社

 

空襲後で荒れ果てた東京の町の中、廃墟に近いビルの中で創業を決意されたそうです

目の前には若い技術者の従業員が何人もいるなか、事業内容は定まっておらず、あるのは有り余る技術者としての熱意と志のみ。そもそも、着る服・住む家・食事、所謂「衣住食」に国民が困っている状態です

 

そんな中、創業者の井深大氏が最初に行った行動は何か。それは、設立趣意書を書き上げることだったそうです。何故会社を立ち上げたのか、これからどうしていきたいのか、その志や理念を明文化させる必要があると考え、その設立趣意書を書き上げたそうです

 

以下、一部設立趣意書から抜粋させて頂きます

 

~~~~

東京通信工業株式会社設立趣意書 

戦時中、私が在任していた日本測定器株式会社において、私と共に新兵器の試作、製作に文字通り寝食を忘れて努力した技術者数名を中心に、真面目な実践力に富んでいる約20名の人たちが、終戦により日本測定器が解散すると同時に集まって、東京通信研究所という名称で、通信機器の研究・製作を開始した。

 

これは、技術者たちが技術することに深い喜びを感じ、その社会的使命を自覚して思いきり働ける安定した職場をこしらえるのが第一の目的であった。戦時中、すべての悪条件のもとに、これらの人たちが孜々(しし)として使命達成に努め、大いなる意義と興味を有する技術的主題に対して、驚くべき情熱と能力を発揮することを実地に経験し、また何がこれらの真剣なる気持を鈍らすものであるかということをつまびらかに知ることができた。

 

それで、これらの人たちが真に人格的に結合し、堅き協同精神をもって、思う存分、技術・能力を発揮できるような状態に置くことができたら、たとえその人員はわずかで、その施設は乏しくとも、その運営はいかに楽しきものであり、その成果はいかに大であるかを考え、この理想を実現できる構想を種々心の中に描いてきた。

ところが、はからざる終戦は、この夢の実現を促進してくれた。誰誘うともなく志を同じくする者が自然に集まり、新しき日本の発足と軌を同じくしてわれわれは発足した。発足に対する心構えを、今さら喋々(ちょうちょう)する必要もなく、長い間皆の間に自然に培われていた共通の意志に基づいて全く自然に滑り出したのである。

 

会社設立の目的

  • 一、真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
  • 一、日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動
  • 一、戦時中、各方面に非常に進歩したる技術の国民生活内への即事応用
  • 一、諸大学、研究所等の研究成果のうち、最も国民生活に応用価値を有する優秀なるものの迅速なる製品、商品化
  • 一、無線通信機類の日常生活への浸透化、並びに家庭電化の促進
  • 一、戦災通信網の復旧作業に対する積極的参加、並びに必要なる技術の提供
  • 一、新時代にふさわしき優秀ラヂオセットの製作・普及、並びにラヂオサービスの徹底化
  • 一、国民科学知識の実際的啓蒙活動

 

~~~~

これは一部ですが、空襲後のあの状態の中でこの設立趣意書を書き上げたそうです。凄くないですか?特に僕が好きな一文は、”誰誘うともなく志同じくする者が自然と集まり…”の部分はとても好きです。やはり、必要なのは志と理念であり何をやるかではなく、”誰とやるか”だと改めて感じさせる一文です

 

その後、「東京通信工業株式会社」は1953年(昭和33年)に「ソニー株式会社」へ社名を変更しました。そう、この会社はあの世界のソニーなんですよね。

 

創業時の間もない頃には、お饅頭を売っていたのもの有名なお話しです

 

また、ソニーに社名を変更した最大の理由として、今後グローバル展開をするにあたり外国人の方たちに「トウキョウツウシンコウギョウ」という社名は極めて発音が難しい、との理由もあり現在の「ソニー株式会社」へ変更された、というのもこれまた有名なお話しですよね

 


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 ※腕相撲に興じる創業者の井深大氏(右)と盛田昭夫

 

最高に尊敬でき、最高にかっこいいお二人です。

 

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井深大氏(左)盛田昭夫

 

僕はたまに寝る前に、このような事を考えます。もし、今の僕の状況を見たら井深氏と盛田氏、お2人は何て仰るのかな、と。

 

〜想像〜

住む家があり暖かい布団で寝る事ができ、隣には大切な人がいる。清潔な衣類も着る事もでき、美味しい食事を大切な人と美味しいねと言える事ができる。そして、周りには沢山の優しい人達に囲まれて何不自由のない生活ができている。

 

今の状態を当たり前と思わずに、常に感謝の気持ちを忘れずにいなさい。そして、志高く自分のやりたい事、やるべき事を徹底的に行いなさい。

〜〜

 

このような事を勝手に僕は想像しています

また、これは私たちの会社の話になるのですが少なくとも、私とたぐちの実力では向こう10年、いいえ向こう20年は1日も休まず働くくらいの根性と熱意、志がなければ私たちの会社のビジョンを達成できる訳がありません。

 

つい先日も、寝ている間も仕事の事を考えろ、とたぐちに言ったばかりです。あの一言は自分への戒めでもあるのです。まだまだだなと反省しつつ、今やるべき事を徹底的に行動すると決意したある日のブログでした。

 

以上、僕の尊敬する方たちのお話しでした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

※参考書籍

ソニーを創った男 井深大 (WAC BUNKO)

ソニーを創った男 井深大 (WAC BUNKO)

  • 作者:小林俊一
  • 発売日: 2012/06/15
  • メディア: 新書
 
ソニー 盛田昭夫

ソニー 盛田昭夫

 

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