あの頃の誰か
何となーく書きたくなったので
書いてみようと思います。
これは仕事とは関係ない、古〜い僕の思い出です。
あの子と初めて出会ったのは僕が小学校4年生の頃でした。その子は大阪から親の仕事の都合で引っ越してきた転校生でした。
名前は、ゆみちゃん(仮名)
初めて会った時の具体的内容は忘れてしまいましたが、とにかく僕は初めて会った時から色白でいつもニコニコしているゆみちゃんがとても印象に残っていて、簡単に言うと一目惚れだったのだと思います
その当時の僕はサッカーに夢中などこにでもいるサッカー少年。学校が終わったら当時所属していたチームのサッカーの練習に行き、練習がない日は友達と校庭や公園で遊び回る日々。
小学校5年〜6年生に上がる頃には男女問わず特定の仲良しグループみたいなのができるんですよね
その中には、ゆみちゃんもいました
このまま自然に仲の良い友人達と中学校へ進学するかと思いきや
ある日突然、
ゆみちゃんが大阪へ帰る
と言うことを本人から知らされたのです
僕はショックで言葉が出ませんでした
気まずそうに僕に伝えるゆみちゃんの様子から、
ゆみちゃんも何となーく僕の気持ちに気付いていたのだと思います。
大阪へ帰って欲しくない気持ちは大きくありつつも、小学生の僕にはどうする事もできません
何とも言えない気持ちを抱えながら、日々は過ぎて行きいよいよ別れの日が来ることに…
僕は最後に彼女に会いに、一人でゆみちゃんの家まで見送りに行く事にしました。
玄関前で明るく出迎えてくれたゆみちゃんと会い
玄関の外で2人で話すことに。
何を話したかはハッキリと憶えていないのですが
とにかく当時の僕なりに、
"寂しくなるね"
"また会おうね"
的な事を話したのかと思います。
どれだけの時間が経ったのか、玄関前で立ち話をしているととても寒く震える程でした
ここは強烈に記憶に残っているのですが
家の中から、ゆみちゃんのお父さんの大きいコートを取ってきてくれ僕に羽織ってくれました
当然ながら大人用のコートは小学生の僕にはブカブカで大きい。
2人でおっきいね、と言って笑った記憶があります。
名残惜しい気持ちを残しつつ、
別れを告げ玄関の前で笑顔でバイバイする事に。
ゆみちゃんと別れ、何とも言えない気持ちを抱えながらトボトボと自宅に帰る僕はほんとーに寂しい気持ちでいっぱいでした。
もうこのまま会えないのか?このままでいいのか?
そんな事を考えても、小学生の僕にはどうする事もできません
そんな事を考えながら歩いていると、
後ろから僕を呼ぶ声が聞こえました
びっくして振り向くと、
そこにはゆみちゃんがいました
何と自転車に乗って
僕を追い掛けてきてくれたのです
しかも顔を見ると、
ゆみちゃんの顔は涙でクシャクシャでした…
いつもニコニコ笑顔の彼女が号泣し、
"会えなくなるのは寂しい"
と一生懸命に僕に伝えてくれているのです。
その泣き顔を見て、僕も堪らず泣くのを必死に我慢しました。やっぱり女の子の前で泣くのはカッコ悪いと、必死にカッコつけたのだと思います
"絶対にまた会おう、俺が大阪行くよ"
"いや私が東京にまた来る"
その様なやり取りをしたのだと思います
それから数年後・・・
中学、高校へと進むにつれ、東京と大阪での別の生活がある中で、お互い彼女や彼氏が別で出来つつも携帯で不定期で連絡は取り合う仲は続いていました
それから更に数年後・・・
20歳になる頃には、彼女が東京に遊びに来た際には2人でディズニーに行ったり飲みに行ったりと仲の良い関係は続いていました。
もちろん、大人になってからは東京と大阪でそれぞれの仕事もあり、生活があるので連絡を取り合うのは数年に一度のペースになる事も。
直近で彼女に最後に会ったのは約5年前。
僕が出張で大阪へ行った際に、彼女が経営する小料理屋に食事に行った時が最後です
僕がお世話になっている会社の社長と一緒に行く事を事前に伝えておくと、本当に良くもてなしてくれ、ご一緒させて頂いた社長もとても満足の様子だったので、とても僕も誇らしく感じたのを覚えています。
あれから約5年経ち、
現在の彼女は結婚し、3人目の元気な赤ちゃんを産んだのをInstagramで数日前に知りました。
とても幸せそうな写真を見て、いつも僕はほっこりすると共にあの頃の思い出を、今日の様にたまに思い出すのです。
"あの頃の誰か"
これからもずっと、幸あれ!!
以上、僕の古〜い過去のお話でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。