憧れの人
こんにちわ。
これはかれこれ、10数年前のお話しです。
何となく書きたくなったので書いてみます。
僕が初めて社会人デビューした仕事は
新車・中古車販売の営業マンでした。
なぜ車の販売の営業マンをやったのかと言うと単純に車が好きだったから。
数社受けてやっぱり車が売りたいな、
これだけの理由で就職しました
はじめての就職と言うこともあり
何から何まで本当に初体験の事ばかり。
朝の9時に出社し閉店は夜の8時。
そこから見込み客へのDMを送ったり直接電話でアプローチをかけたりともろもろ営業活動を行い帰宅するのは23時頃。
その頃、僕が何を考えて
仕事をしていたかと言うと、
早く帰りたいな…
ほんとーにこれだけでした。
もちろん、営業として売りたい売らなきゃと言う思いはあるものの、その頃の僕の営業成績は真ん中よりちょい下、いいえ下から数えた方が早いくらいでした。
当然ですよね、がむしゃらに熱意を持ってやっている同期もいれば僕のように、早く終わらないかな、どーやってサボろうかな、なーんて、考えているヤツが本気でやっている人間に勝てる訳がありません
その当時の僕が勤めていた会社の社長は当時30代後半で、その時で創業15年以上、一代で千葉県内に10店舗を展開する中古車販売店でした
就職してから1年半が過ぎた頃でした
僕は辞めたくて辞めたくてしょうがなく
辞めることに。
辞めるという意思がある事を当時の上司に伝えてからと言うものの、その話しが粕谷社長(仮名)に伝わり、社長が直接僕が働く店舗に駆け付けてくれたり、電話を頂いたりし、引き止めてくださいました。
でも、僕は辞めたくて辞めたくてしょうがなく
ただもう営業としての仕事をやりたくなかった、本当にこれだけでした
そんなある日、当時の粕谷社長が話してくれた内容が今でも忘れられません
"例えば、両手両足が動かなくなってしまったとしてもモノを考える頭があり、その考えを言葉にして相手に伝える事ができれば俺は人を動かす事ができる。
だから、俺はたとえ身体が動かなくなってしまったとしても社長であり続ける事ができる
この言葉を使って人を動かす、
人の心に届く話しを出来ると言う営業という
仕事は素晴らしい仕事なんだよ"
この様に僕に語ってくれました。
お前だったら絶対にイケる、だから諦めるな。
怠け者の僕には、もったいないくらいの沢山の言葉を掛けてくださいました。
もちろん、社長業である以上リップサービスも含まれていたのだと思います。
でも僕は一度決めたら、決意は揺るぎませんでした。正確には、ただ嫌で辞めてしまったと言うのが正直なところです。
仕事の素晴らしさ、
考えを言葉にして、その言葉が伝わり相手を動かす事が出来る言葉の素晴らしさ。
教えて頂いた当時の粕谷社長には今でも
感謝しております。
考えてみれば、
あの当時の粕谷社長は今の僕とそう歳は
変わらないかと思います。
粕谷社長はビジュアルもちろんなのですが
寡黙でとにかくカッコいい。
男目線でもカッコいい粕谷社長は当然女性からもモテていたのだと思います
いつも違う女性を連れていた記憶があります笑
そんな粕谷社長は大分前に、社長業は引き継ぎ
今は不動産関連の仕事を軸に様々な事業を行っており多忙だという事を、当時の車屋の先輩から数年前にお聞きしました。
モノを考えてそれを言葉にして相手に伝える事が出来るということ、
この当たり前のような事が
実は素晴らしい事であり
またとても大切な事である
この事を教えてくださった粕谷社長。
まだまだ遠く及ばないけれど、いつか僕も粕谷社長のようになれたらいいなと思い今自分のやるべきをやるしかない。
永遠の憧れの人のお話しでした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。